発達障がい者で孤独な男 日々の日記 怪奇体験

発達障害持ち、ボッチのカトリック信者。最近の出来事から子供の頃の話、不思議な体験を、その時の気分で綴っていきます。

Tさんにとって・・・

僕は精神科の開放病棟で、看護師をしている。看護師になってまだ3年くらいだ。

受け持ちの患者さんでTさんというおじさんがいる。ずいぶん長く入院している。最近、Tさんの足が、高齢でおぼつかなく成ってきた。よく歩行時、つまずきそうになる。見ててハラハラするのだ。一度は転倒して、骨折したこともある。これではまた転倒事故を起こして、危険だと判断して開放ではないリハビリ訓練付きの、東病棟へ転床する方が良いのではという話があった。

Tさん自身は、気が進まない様子。そこで主治医は一度、Tさんを病棟見学に連れて行ったらどうかと提案した。

そして今日、一緒に見学に行った。昔からの知り合いに久しぶりに会えて、挨拶したり握手して・・・でも本人は「やっぱり慣れたところが良い」と仰った。

確かに転床すれば今いる病棟よりリハビリ訓練があるし、転倒のリスクも軽減されるかもしれない。でも制約が出てくる。今の病棟は、3時には売店でおやつを買えるし外出も出来る・・・高齢のTさんにとって環境の変化は大きいだろう。

Tさんにとって、一番良い方法は何だろうか・・・・?