発達障がい者で孤独な男 日々の日記 怪奇体験

発達障害持ち、ボッチのカトリック信者。最近の出来事から子供の頃の話、不思議な体験を、その時の気分で綴っていきます。

Tさんにとって・・・

僕は精神科の開放病棟で、看護師をしている。看護師になってまだ3年くらいだ。

受け持ちの患者さんでTさんというおじさんがいる。ずいぶん長く入院している。最近、Tさんの足が、高齢でおぼつかなく成ってきた。よく歩行時、つまずきそうになる。見ててハラハラするのだ。一度は転倒して、骨折したこともある。これではまた転倒事故を起こして、危険だと判断して開放ではないリハビリ訓練付きの、東病棟へ転床する方が良いのではという話があった。

Tさん自身は、気が進まない様子。そこで主治医は一度、Tさんを病棟見学に連れて行ったらどうかと提案した。

そして今日、一緒に見学に行った。昔からの知り合いに久しぶりに会えて、挨拶したり握手して・・・でも本人は「やっぱり慣れたところが良い」と仰った。

確かに転床すれば今いる病棟よりリハビリ訓練があるし、転倒のリスクも軽減されるかもしれない。でも制約が出てくる。今の病棟は、3時には売店でおやつを買えるし外出も出来る・・・高齢のTさんにとって環境の変化は大きいだろう。

Tさんにとって、一番良い方法は何だろうか・・・・?

 

 

 

子供のころの不思議な話

まだ幼稚園児の頃の話。
僕は、動物の死骸には触れられなかった。バッタや鳥などの死骸に触ると、指先から全身にビリビリと電気が走ったような感覚におそわれるのだ。
ある暑い真夏日、家の屋根の下に、鳥のひなが死んでいた。毛が全く生えていなくて、大きな目はつむっていた。暑い日差しに晒され、身体の表面は乾いているようだった。
巣から落ちたのだろう‥僕は、ヒナに指先を付けてみた。
すると、「びりびりブル・・」と電気が全身に走ったような感じになった。
まただ・・・以前もバッタの死骸で同じようなビリビリがあった・・・
怖くなって、すぐに母の所へ行ったが、それから母に話したのか覚えていない。
とにかく、それから生き物の死骸に触るのが怖くなって、全く触らなくなってしまった。
やがて小学校にあがり、そこで仲の良いT君という友達ができた。放課後、一緒に田んぼに寄り道してフナやザリガニを捕まえるのに夢中になった。
ある時、僕らがいつものように田んぼで遊んでいると、あぜ道に20センチ位のフナの死骸が転がっていた。
僕は間違って触ったらビリビリが怖いので、避けたかった。
しかし、T君は死骸を見つけると面白がって死骸をいじくりまわして、遊びはじめた。ぼくは触るとしびれるので見ているだけだったがT君はしびれないようだ。t君にしびれないかと尋ねると、T君は「何それ?そんなわけないじゃん」
僕はヒナの死骸の事や、今までの体験した事を彼に話したが、信じてもらえなかった。僕は僕で、死骸に触ると誰でも、しびれるのが普通だと今まで思っていたのだ。
T君がフナの死骸に触れてみるように何度も勧めるので勇気を出して、恐る恐る触ってみた。

「あれ?」何も感じない・・・全く何ともない・・・・

それから今に至るまで、死骸に触ってもビリビリは無い・・・
あのビリビリは何だったんだろう?時々、ネットなんかで自分と同じような体験した人いないかと検索してみるが、いないようだ・・・